Annieの歴代一押しNo.078
2002年9月29日の投稿
Annie の
今週のイチ押し
File No.78
横山光輝 「史記」 「項羽と劉邦」
↑酒好き、女好きで評判芳しくなかった、亭長時代の劉邦
歴史の国、中国。紀元前1世紀ごろに 司馬遷
によって著された歴史書。横山光輝がマンガ化。夏・殷・周・春秋・戦国・秦・そして漢帝国の成立までを緻密に描写。くわしいことはそれ系のサイトで調べてもらうとして・・・。
いやあ、おもしろい。中国の歴史。ワイルド・スワンを読んで、「なんちゅう国じゃ~!!」と思いましたが、そのまんまでした。降伏してきた20万の捕虜を生き埋めにしちゃうし。これを読むと、近代中国の軍閥政治とか、国共内戦、文化大革命とかミョーに納得してしまったりして。そうか、溥儀 も
蒋介石 も 毛沢東 もこの国の人なんですね。
そんな中で気に入ったのが、上のイラストの劉邦。言わずと知れた漢帝国をうちたてた高祖。しかして、その実態は酒好き・女好きのしょ~もない男。いや、本当に情けないヤツ。本当に漢の時代に書かれたの?と思うくらい。でも、人を引き付ける不思議な魅力と、人の忠告を素直に聞き入れる度量があったんだって。多少、このへんは漢の高祖(劉邦)を美化して描いているのかなあ。まあ、私もそんなに偉くなるつもりもないですし、そんな魅力もないですが、あんなふうに多くの才能のある人に助けてもらって生きていけたらいいな~と思ってしまったわけです。
小学館 My First WIDE
史記 [ 呉の滅亡 ]
史記 [ 呉の滅亡 ]
行き帰りの電車の中で最初に読み始めたのがこれ。呉越の攻防、孫子と呉子、先ず隗より始めよ。むか~し漢文の教科書にやテストに載ってたものの、サッパリ意味がわからなかったが今、解けました。最近、新刊が出たようです。
小学館文庫
史記 (全11巻)
史記 (全11巻)
じゃあ、今度はワイド版に載っていないエピソードを読もうと思って買ったのが、文庫版の7,8巻。ちょうど秦の滅亡後、楚の項羽と漢の劉邦が争っていた時代のお話。これがまたおもしろくって、次の「項羽と劉邦」を読むことに。
潮漫画文庫
「 項羽と劉邦 」(全12巻)
「 項羽と劉邦 」(全12巻)
2002年9月末の時点で、7巻まで読み終わりました。「左遷」という言葉はこのときできたものだったんですね。1冊につき必ず2回は読み返しているので、なかなか進み
ません。これが終わったら司馬遼太郎、読んでみようかな。




コメント
コメントを投稿