Annieの歴代一押しNo.124

2004年9月18日の投稿
Annieの
今週のイチ押し
File No.124

ポケットモンスター アドバンストジェネレーション
裂空の訪問者
デオキシス
ポケモン映画とのつきあいもずいぶん長くなってしまいました。'98年「ミュウツー」、'99年「ルギア」、'00「エンテイ」、'01「セレビィ」'02「ラティアス・ラティオス」まで見て、'03年の「ジラーチ」はパス。
 というわけで、劇場版ポケットモンスター(AG)、久しぶりに見てきました。そして、またもや「う~~~む・・・」と、うなってしまいました。
今年の「デオキシス」、正義も悪も登場しないんです。天から来たポケモンどうしが人間の都合とは全く無関係に戦う、まさに怪獣大戦争。凶悪な宇宙からの侵略者か?それともウルトラマンか?(ガメラのイリアって何?)って感じの「デオキシス」(↑)には、最初から人間なんて眼中にありませんし、対する天空の守護神「レックウザ」(竹細工のヘビのおもちゃが飛んでいると思いなせえ)もポケモン史上最も知能の低い伝説のポケモンじゃないのかなあ。もただ単に自分のなわばりを荒らされたから怒ってる(と解釈したのは人間)だけ。人間も神のごときポケモンに対しては恨みとか何とかしようとかいう感情は持たないようです。ただひたすら逃げ惑うのみ。ゲストで登場するポケモンもみんな事件とは無関係にただ遊んでたり、飯食ってたり・・・。でも、本来、野生動物とか自然ってそんなもんじゃないのかなあ。なんかこう書くとストーリーがないようですけど、ちゃんとお話はあるんですよ。ポケモンが怖くて触れない少年の人と人、人とポケモンの心のふれあい・・・みたいな。くわしくは書きませんが。ん~、でもなあ、監督(スタッフ)が言いたかったことってそれだけなのかなあ・・・。正義も悪も存在しないとなる
と、この作品の対立軸ってなんなんだろう・・・?もしかすると「混沌と秩序」じゃないのかなあ。
今回の舞台はコンピュータに完全管理された美しい街「ラルースシティ」。自動的(強制的に?)にIDカードが作成され、それさえあればおサイフ携帯のように食べ物や飲み物を買ったり公共施設が利用できたり。しかし逆に言えば、IDカードを持った人はどこにいて何をしたかが管理局に筒抜け。しかも、ロケット団のようなIDを持たない密入国者に対してはあくまで辛辣。何も食えない何も飲めない、ガードロボットによって徹底的に
排除される。今回、ロケット団の捨て台詞が「やなかんじ~」じゃないんですよ。「こんな街、いや~!」なんです。そして自然災害(ポケモンたちの戦い)によって怒ったセキュリティシステム大暴走。さらに、今回のゲストキャラたちと別れたサトシ一行はわざわざ森の中でキャンプを始めるラストシーン。なんとなく、監督(スタッフ)がこの映画に隠したメッセージが見えてくる気がしました。
というわけで、すでに劇場での公開は終わってしまいましたが、また次の映画の公開前にTV放映されると思いますので、その時に見てやってください。

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